小山田大のクライミング日記
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フランケンユーラの闇
フランケンユーラには数多くのボルダー課題があり、地元のクライマーはもちろん他国からボルダリング目的で訪れるクライマーも多い。
それなのになぜかボルダーのトポは存在せず、岩の場所が解らず登りに行けないという話を良く聞く。
実際僕もローカルのボルダラーに直接ガイドして貰わなければボルダーの場所は全く解らなかった。
駐車場の問題やハンターとの軋轢等、色々な問題があってトポを作れないんだ、という話は以前聞いた事があったのだが、いまいちピンとこなかった。
なぜならルートのガイド本は毎年新しいものが売られているし、ユーラに訪れるボルダラーも年々増えてトポの需要も高まっている筈だから。

トポを作れない。その理由が今回はっきりと解った。

一昨日、地元の強力なボルダラーの一人、アンドレベアと岩場で偶然出会い、彼の好意により僕の知りたいボルダーの場所をガイドして貰える事になった。
ひとしきりボルダーを見て廻った後、彼が「フランケンユーラの陰の部分を見せてあげよう」と言って、あるエリアに連れて行ってくれた。

そこには目を疑う様な光景があった。

ホールドというホールド全てにコールタールが塗られ、真っ黒い斑点だらけの岩。
ハンマーでホールド全てを叩き壊され、コールタールを塗られた岩。
一番凄かったのは、ボルダーに鉄杭を何本も打ち込み、ワイヤーロープを張ってある岩だった。もちろん、ホールドは壊されていた。

ショックだった。
「これは誰の仕業なんだ?」と彼に聞くと「ハンターがやったんだ」という。
岩場にクライマーが入ると、動物が逃げてしまうらしい。
狩猟できるエリアが決められ、お金を払って狩猟権を買っているハンターは自分のエリア内の動物がいなくなる事を一番嫌うんだそうだ。

彼の話だと全てのホールドにセメントを詰められたエリアもあるらしい。
なんてマメな、、、
「その破壊作業に費やした金と時間を使ってクライマー側とも話合ったりできないのか?」と聞くと、「ハンター側は全くもってその気はないんだ」、という事だった。


そこで、なぜトポが作れないかというと、トポを作って売り出すと、ハンターがトポを買いボルダーを探し出してせっせと破壊作業を始めてしまうからだそうだ。
だから、クライマー間だけでのみ、ボルダーに関する情報はやり取りがされているらしい。

確かにこの破壊されたボルダーを見ると納得。という感じだった。

フランケンユーラの抱える闇、それは想像していたよりも深かった。




















| - | 06:03 | comments(1) | このページのトップへ
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| - | 2012/04/14 9:28 PM |
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