この件はやはりというか反響が大きく、SNSやクライミング考察サイト等でも取り上げられているようです。
しかし中には誤った情報やそれを基にした憶測が一人歩きしているようなので、もう少し詳細な情報を公開した方が良いと考えました。
まず1の写真です。
これは「あうん」2段のスタートホールドがあった場所の写真です。
幅20センチ程のインカットした両手で持てるカチがありました。
このホールドは浮いていて欠ける可能性があったのも事実です。
しかしこの課題は何回も登りましたが、欠けるようなホールドの挙動は見られませんでした。
また欠けたホールドはどこにも落ちていませんでした。
元ホールドがあった場所にはガスのカチが僅かに残っているので再登は不可能ではないかもしれません。
続いて?の写真です。縦横10センチほどあったスローパーピンチがごっそり無くなっています。
これは欠けるような兆候は無かったホールドです。
このホールドで一番影響を受けるのが「アンクルサム」4段です。
ムーブによっては不可能になったと思います。
しかし新たに発見したムーブならば問題なく登れ、グレードにはそれほど変化は無いように思います。
那由多ではほとんど使わなかったホールドですが欠けた部分が足になってしまうかもしれません。
続いて?の写真です。
那由多に大きく影響するホールドです。
何も無かった部分に大きなホールドが出現しています。
場所的にはスタートして2手目と3手目の間です。
?の写真です。
これは欠けた部分は5センチ程と今回変化した中では一番小さいものです。
那由多中間部から先のトラバース部分にカチが出現しました。
この部分にはカタカタと動く小さい欠けが挟まっていたのを覚えています。
道具でこじると取れそうでしたがホールドが出現してしまうので触らないでいました。
自然に取れる事はないと思います。
写真?です。
欠けの規模としては一番大きく30センチ以上あります。
ここの部分は特に使っていたホールドは無く、また新たに出現したホールドもありません。
ホールドの出現を望んで壊したが失敗したという感じでしょうか。
以上、現状です。
「あうん」「アンクルサム」を除き他の課題に関しては「那由多」含め、オリジナルのホールドは破壊されていません。
簡単に言うと新たにホールドが増やされたという感じです。
「那由多」「涅槃奈」に関しては新たに出現したホールドを限定すればほぼオリジナルの状態で登る事は出来ます。
決して気持ちが良いというわけではありませんが、、、
オリジナルが消失したことには変わりませんし。
前にも書きましたが嫌がらせや登らせたくないという事ならば課題中の重要なホールドを攻撃するはずですが、それは見られません。
とにかく剥がせるとこをのきなみ剥がしてホールドの出現を望んだという印象を受けます。
簡単にしたいという意思からなのか良くわかりませんが、既成課題の破壊は本当に止めてもらいたい。
これを書いていてまた腹がたってきた。
]]>
Sazanka V12/13 from project_daihold on Vimeo.
]]>内容・ロケーション共にダントツの素晴らしさ、最高の課題です。
屋久島の風景映像も圧巻です。
ぜひご覧下さい。
波の綾 V14 first ascent from project_daihold on Vimeo.
]]>今回は瀬切のプロジェクト完成を目標に約3週間滞在した。
天候にも恵まれ、最後の週こそ崩れたが雨で登れなかった日は一日も無かった。
とにかく今回も島独特の不思議な天候に助けられた。
滞在していた宮之浦周辺はざんざんに降っていても島の南側にある瀬切に向かうにつれ回復し、エリアに着く頃には快晴になっているという事が何回もあった。
雨の多い屋久島というイメージは瀬切では無くなってしまった。
安定した天候とコンディションの中、目標としていた瀬切のプロジェクト二本にも成功する事が出来た。
一本はスーパープロジェクトと呼んでいた蛙岩のライン。
もう一本はハイビスカス岩のルーフカンテのライン。
スーパープロジェクトの方は前回のツアーで四日間程トライし、今回のツアーで四日目のトライで完成し「アロバヨ」V15 五段+となった。
下部の細かいホールドの処理や上部の精神力を要求される高いフェース、見た目の美しさ等、非常に印象的な課題となった。
九州最難の一本だろう。
自分のクライミングキャリアにおいて考えてみても重要な登りになったと思う。
ハイビスカス岩のプロジェクトは瀬切の山エリアを訪れたクライマーならだれもが最初に登りたいと考えるラインだろう。
事実、僕もここを最初に来た時に見上げ、憧れたラインだった。
しかしあまりに高くランディングも悪くハードそうに見え、そうそう気軽に取り付ける感じでは無かった。
今回はスープロが登れたら絶対にトライしようと決めていた。
着いた初日に下地を整備し、トライ出来るよう準備は万全にしておいた。
そしてプロジェクトが完成したその日からトライを始め、二日間で完成させた。
このラインも本当に素晴らしく、僕の作品の中でも最高の一本となった。
課題名はこの時期、滞在先の庭先を綺麗に飾った山茶花の花から「サザンカ」と命名した。
その他にも易しいものから難しいものまで沢山の課題が追加された。
ほぼ毎日瀬切へ通い、登りが休みの日には整備に入りそれ以外は岩に取り付く日々だった。
滞在先の宮之浦から瀬切への一時間のドライブも素晴らしい景色の中いい音楽を聴き、一日の楽しみの一つだった。
今回の屋久島ツアーも良い時間を過ごすことが出来、成果的にも大成功のツアーとなった。
前回同様YFAの方々には大変お世話になりました。
特に会長の笠井さんには何から何までお世話になりっぱなしでした。
感謝しています。
今回、時間があったらやりたいと考えていたルート開拓は残念ながら時間切れとなってしまいました。
その他にも新しく発見したボルダーのエリアなど、まだまだ屋久島のクライミングシーンは盛り上がっていきそうです。
また来なきゃ!
]]>
このプロジェクトは去年の四月にラインを発見。
掃除とホールドのチェックで可能性は感じたものの余りにも高く、かつランディングも悪い為なかなか本格的にトライする気になれなかった。
本格的にトライを始めたのは去年の11月から、4日間程のトライで核心となる下部前傾パートを解決。
下部核心は非常に鋭利なマイクロカチを全力で保持しなければならず、指皮の状態次第でムーブすら全く起こせない日もあった。
この時のツアーでは下部のみを解決し、上部は保留となった。
今年1月にこのプロジェクト完成を目標に再び屋久島入り。
とりあえず登れるまでは帰らないと、強い気持ちで望んだ。
トライ初日は上部の解決からだった。
時間をかけてゆっくりと解決していった結果、難しいムーブは中間部にあるガバを取る二手だけという事が解った。
その後の懸念していた最上部は意外にも簡単だった。
しかし最後リップにあるサイドガバを取るレイバックで使う左足が悪く、そこだけが不安要因として残った。
もしも何かのミスでそこで落ちた場合、下にある尖った大きな石に叩きつけられるのは明らかだった。
二日目は下部の練習に費やした。
右足の膝が折れるような深いキョンから右手のマイクロカチを取り、体を返していくのが酷く悪い。
ここには右足と左手の持感に微妙なコツがあり覚えるまで何回も練習した。
三日目はレスト明けで力があったのか何なのか繋げトライでかなりいい線まで行き驚いた。
もしや狙えるかもとトライを重ねるもカチからのランジを成功させる事ができず。
中間部と上部の練習をし、この日は終了。
完成が近づいている事を確信した。
そして次の日から待望の寒波がやってきた。
ここ数日この時期の屋久島にしては異常に気温が高く、もしも狙うなら気温が下がる夜しかチャンスは無いと考えていた。
しかしこのプロジェクトのサイズになるとライトで十分に照らす事が出来ない。
上部のリスクを考えると出来れば明るいうちに登りたかった。
レスト明けの25日、期待していた通り気温は下がり風も強くコンデションは最高だった。
アップの後プロジェクトのムーブを復習しトライ開始。
が、思うように体が動かない。
前日のトライでは失敗しなかったムーブで何度も落ちてしまう。
焦ると良く無いのは解っていたが少なからず動揺した。
少し落ち着いてもう一度個々のムーブを復習。
暫くレストした後、気合を入れてトライ。
キョンからの返しも完璧に決まり中継の左手、ランジの体勢を作り前回止まらなかった左手へ飛び出した。
距離が足らないと感じたがかろうじて止まった。
次はガバ取りの二手。
ここもギリギリ止まった。
ここからは落ちれないセクションだ。
集中して四手進み、問題のリップ取りへ、右手のサイドを取り左足のスメア。
少し手がかじかんでいたのもあって相当緊張した。
幸い、落ちる事はなくリップのガバを掴む事が出来、マントルを返した。
登れた事の喜びはもちろん大きかったが、怪我をせずに終われた事の安堵感の方が大きかったように思う。
このプロジェクトは下部のムーブのハードさに加えて高さを克服する精神面のコントロールも難しい課題だった。
特に自分はビビリなので上で落ちて下の石に激突したら、、、等と考えるとトライするのが憂鬱になる程だった。
それでもこのラインの持つ魅力には抗えなかった。
この巨大な岩の最も攻撃的な部分を真っ直ぐに登っていく。
誰もがここを登れたらと想うラインだろう。
また素晴らしい課題をこの島に残せて嬉しく思う。
課題名は「アロバヨ」グレードはV15 5段+くらいだろう。
]]>
去年は何と言っても「那由多」の完成でしょうか。
まあ6段あるのかどうかはまだはっきりとはしてませんが、自分にとって大きな挑戦だったのは確か。
他に印象的だったのは屋久島の「波の綾」や「仏桑花」比叡山の「神奈備」かな。
去年はオフシーズン中もずっと日本にいてジムでトレーニングという感じであまり成果を出す事ができなかったので
今年はもっと外にいて成果を上げたいと考えています。
課題名 | Problem Name | Grade | Grade (JP) | エリア | Location | Date |
那由多 | Nayuta | V16 | 6段− | 下呂 | Gero | 2017/4/5 |
ヨクト | Yocuto | V14/15 | 5段 | 下呂 | Gero | 2017/11/1 |
神奈備 | Kan nabi | V14/15 | 5段 | 比叡山 | Hiei | 2017/2/6 |
コヴナント | Covenant | V14 | 5段− | 行縢 | Mukabaki | 2017/1/11 |
断捨離 | Danshari | V14 | 5段− | 豊田 | Toyota | 2017/3/15 |
パラダイム | Paradigm | V14 | 5段− | 下呂 | Gero | 2017/3/25 |
波の綾 | Nami no Aya | V14 | 5段− | 屋久島 | Yakushima | 2017/4/25 |
ディストレス | Distress | V14 | 5段− | 土呂久 | Toroku | 2017/5/14 |
ギュスターブ | Gustave | V13 | 4段+ | 比叡山 | Hiei | 2017/2/4 |
ゴエティア | Goetia | V13 | 4段+ | 下呂 | Gero | 2017/3/19 |
パーマネント・グリーン | Permanent Green | V13 | 4段+ | 下呂 | Gero | 2017/6/6 |
アソウギ | Asogi | V13 | 4段+ | 下呂 | Gero | 2017/9/10 |
リンボ | Limbo | V13 | 4段+ | 下呂 | Gero | 2017/10/4 |
砂時計 | Sunadokei | V13 | 4段+ | 打詰 | Uchizume | 2017/11/21 |
泥梨 | Nairi | V12/13 | 4段 | 比叡山 | Hiei | 2017/1/16 |
エウレカ | Eureka | V12/13 | 4段 | 土呂久 | Toroku | 2017/5/7 |
エウイン | Euin | V12/13 | 4段 | 土呂久 | Toroku | 2017/5/8 |
ねじれ | Nejire | V12 | 4段− | 比叡山 | Hiei | 2017/1/21 |
ローライド | Low Ride | V12 | 4段− | 笠置山 | Kasagi | 2017/2/19 |
刹那 | Setsuna | V12 | 4段− | 下呂 | Gero | 2017/4/6 |
幻妖 | Genyo | V12 | 4段− | 下呂 | Gero | 2017/5/31 |
アプニア | Apnea | V12 | 4段− | 下呂 | Gero | 2017/6/1 |
激カラムーチョ | Geki Karamucho | V11/12 | 3/4段 | 龍頭泉 | Ryutosen | 2017/9/25 |
仏桑花 | Bussoge | V11/12 | 3/4段 | 屋久島 | Yakushima | 2017/12/5 |
彼岸SD | Higan SD | V11 | 3段+ | 比叡山 | Hiei | 2017/5/16 |
パーマネント・ブルー | Permanent Blue | V11 | 3段+ | 下呂 | Gero | 2017/6/10 |
あはい | Ahai | V11 | 3段+ | 下呂 | Gero | 2017/9/28 |
ジオメトリ | Geometry | V10-12 | 3段〜4段 | 比叡山 | Hiei | 2017/1/5 |
紺碧 | Kompeki | V10/11 | 3段 | 屋久島 | Yakushima | 2017/4/20 |
余韻 | Yoin | V10/11 | 3段 | 土呂久 | Toroku | 2017/5/7 |
ヨサク | Yosaku | V10/11 | 3段 | 龍頭泉 | Ryutosen | 2017/11/5 |
2010 | 2010 | V10/11 | 3段 | 龍頭泉 | Ryutosen | 2017/11/6 |
ハチマガリ | Hachimagari | V10/11 | 3段 | 打詰 | Uchizume | 2017/11/21 |
鎌首 | Kamakubi | V10/11 | 3段 | 屋久島 | Yakushima | 2017/11/24 |
アサヒ | Asahi | V10/11 | 3段 | 屋久島 | Yakushima | 2017/12/1 |
マンダリニア | Mandarinia | V10/11 | 3段 | 笠置山 | Kasagi | 2017/12/27 |
アマクニ | Amakuni | V10 | 3段− | 比叡山 | Hiei | 2017/1/16 |
剣劇 | Kengeki | V10 | 3段− | 比叡山 | Hiei | 2017/1/28 |
オドロオドロ | Odoro Odoro | V10 | 3段− | 比叡山 | Hiei | 2017/2/6 |
消夏 | Shouka | V10 | 3段− | 屋久島 | Yakushima | 2017/4/20 |
穴 | The Hole | V10 | 3段− | 比叡山 | Hiei | 2017/5/16 |
ハチドリ | Hachidori | V10 | 3段− | 打詰 | Uchizume | 2017/11/22 |
ところで、今年の目標の一本だった龍頭泉プロジェクトだが早くも1月1日に登れてしまった。
これは本当に意外な展開で驚き、新年の良いスタートを切れたと思ったのもつかの間、翌日から酷く体調を崩してしまった。
10日間ほど謎の頭痛と体調不良に苦しめられ本当に辛かった。
熱が出ないのも不気味で病院にも行ったが結局原因は解らず。
幸いにも体調は回復しつつあるのでひとまずは安心している。
今までこんなに体調を崩した事は無かったので、だいぶ気持ちも落ち込んだ。
過激なダイエットのせいだったのか、体を冷やしたのがいけなかったのか、単純にもう無理はできない歳なのか。。
まあ、龍頭泉プロジェクト登れたからいいんだけど、あれが最近のピークだったのかなと。
ピークからマイナス地点まで落ち込んでまた体重も増えちゃったけど、とりあえず登れるという事に幸せを感じつつ、明日から
屋久島入りです。
目標は屋久島スーパープロジェクト。
これは手強そう。
少しづつ調子を上げていかなきゃ。
]]>
この課題は左端の「ワサビーフ」初段のスタートから右上し、右端の「カラムーチョ」にリンクするライン。
前傾部分の傾斜は135°程で絶妙にホールドが続いてる。
リップから上は難しくはないがランディングが悪く気が抜けない。
全長は10m程だろうか。
このラインは噂では聞いていて気にはなっていたのだが、なかなか偵察に行く機会が無かった。
そもそも可能性があるのかさえ怪しく思っていた。
そんな折に仕事で佐賀に行くことになり、偵察する機会が訪れた。
去年の9月、雨の中龍頭泉に向かい問題のラインを偵察。
想像していたよりもずっと良いラインに興奮した。
しかしこの時は壁が濡れていたこともありはっきりとした可能性までは探れず。
二日目はプロジェクト後半にあたるカラムーチョを登ったりしつつオリジナル部分を探り、酷くハードだが可能性がある事を
確認した。
この日からこのプロジェクトに通う日々が続いた。
そして数日間トライしてかなり難しい事が解った。
特にオリジナル部分の前半後半をリンクさせるムーブが悪い。
前半後半単体ではそれほどハードではないのだがこのリンクムーブが入ると途端に悪く感じた。
もちろんヨレてきてからのカラムーチョも決して簡単ではない。
そして長崎ツアー3回目、去年の30日、繋がらなかったムーブが繋がりカラムーチョにリンクする地点まで到達した。
この日初めて登れるイメージが見えた気がした。
しかし自分の見立てではカラムーチョに入ってからまだ何回も落ちるだろうと踏んでいた。
一日休んで年が変わり2018年の1月1日。
この日は気温がかなり低く登る前にバーナーでソールに熱を入れてから登らないといけない程だった。
岩のコンデションは良く意気込んでトライ開始。
するもなかなか前回の地点まで到達しない、今日もダメかなと思い出したあたりで気持ちを切り替えてみた。
これが良かったのかどうか解らないが今まで苦労していたのが嘘のように落ちていたポイントを超え、最後の登りに突入。
ここも自分でも驚くほど完璧にこなしリップを掴んだ。
この後は夢を見ているような、自分の体で無いような不思議な感覚の中、ボルダーの頂上に立てた。
正直本当にこの日登れるとは思っておらず信じられなかった。
稀にだが自分でも信じられない程のパフォーマンスを発揮できる日がある。
この日がそうだったのだろうか?
とにかく何か自分の感覚とは別の力が出たような感じだった。
まあとにかく登れた事は事実だし、素直にそれを受け止め喜びたい。
そしてとんでもなく素晴らしい課題だった。
これを初登するにあたり地元の方々には大変お世話になった。
この場を借りてお礼申し上げたい。
課題名は「逆鱗」グレードは5段+〜
現時点九州最難ではあると思う。
]]>
とにかく、ここでは書ききれない程楽しいイベントでした。
前日のスライドトークショーから最後の大宴会まで息継ぎ無しであっとう間に過ぎてしまいました。
近年稀に見る良いイベントだったと思います。
<前日スライドトークショー>
<開会式>
<海エリア>
<山エリア>
<懇親会>
このイベントを開催するにあたり尽力して下さった屋久島フリークライミング協会の方々、協賛各社、参加者のみなさん、そして協会会長である笠井さん、本当にお疲れ様でした。
次回も楽しみにしています。
]]>
ご予約、受付はプロジェクトHPにて近日公開します!
トレイラーPart1です。ぜひご覧下さい。
「Dai's VIdeo Diaries vol.6」trailer part1 from project_daihold on Vimeo.
]]>登る際に手につける白い粉「チョーク」は自分にとっては非常に興味深く、同時に難解な存在でもあります。
自称チョークマニアである僕は、昔から出来る限りの範囲で研究とテストを繰り返してきました。
それは市販されているほとんど全てのメーカーのチョークを試す事から始まり、ブレンド、添加物の添加、湿度気温と
チョークの相互作用や皮膚や靴のソールとの関係、どのチョークがどの岩質に向いているか等、考えうるほとんど全ての事を実施してきました。
結果、常識とされているチョークに関する知識の半分くらいは間違いだと気づくわけですが、この話はまたいずれ。
そんな自分にスポーツ用滑り止めで国内シェアナンバーワンの製造量を誇る会社、グリーンテクノ21からクライミング用チョークの
開発を持ちかけられたのが今年の春、一も二もなく飛びつきました。
それからグリーンテクノ社との共同開発が始まりました。
グリーンテクノ社の持っている豊富な知識と今まで手に入らなかった様々な素材を使った開発は非常に興味深く
また、有意義な作業でした。
今まで作った試作品の数は数え切れない程です。
そしておよそ1年の開発期間を経て、現時点で最も良いと感じる調合と素材を発見、商品化にこぎつけました。
同時にグリーンテクノ21より独立したクライミング用チョークのブランド「GRASP」を立ち上げました。
みなさん是非一度使ってみてください。
手の滑りを止めるという単純なようで奥の深い、チョークの一つの回答がここにあります。
緊急告知! プロジェクトの恒例イベント「バトルロワイヤル」初日の28日と29日、各日先着20名様に『GRASP」の100グラム入りサンプルをプレゼントいたします!
また、来る11月12日(日曜日)御岳ボルダリングエリアガイド発売記念イベント「御岳遠足」にてサンプル無料配布
を予定しています。
イベント情報はプロジェクトHPより近日中に発表します。
お楽しみに!!
]]>
懸念していた台風の影響もアプローチ以外は全く問題なく、コンデションは最高だった。
ムーブのおさらいの後、下から攻め、何回かはリップを叩く事が出来たが止められず。
それでも大きな進歩を感じた。
今日は前腕の疲れからレストしたかったのだが、明日からまた天候が崩れるようなので駄目元で出かけた。
結果、疲れた体ではどうする事も出来ず敗退。
次回に持ち越しとなった。
次は来週かな。
]]>
御岳ボルダリングエリアガイドです。
素晴らしいトポです。
オールカラー、もちろん全ての岩の写真とライン付きです。
また、御岳を代表する、すなわちそれは日本を代表する課題の貴重な初登時の写真や初登者のコラムも掲載されています。
ボルダリングエリアの場合、岩の数が多く、どの岩なのか、スタート位置はどこなのか、判断に苦しむ場面が多々あります。
これからのトポは岩の写真とライン、スタート位置の表記は必須事項にならなければならないと思います。
そして今回の御岳トポでは海外からのクライマーも視野に入れ、バイリンガル表記にしました。
これで海外から来たクライマーもストレス無く楽しめる事でしょう。
僕は海外に行きトポを購入しその出来の良さに驚き、常々日本でも同じような本が作れたらと考えていました。
トポの質はその国が持つクライミング文化の質に比例するものだと思います。
今回の御岳トポの完成は、ようやく日本の岩場でのボルダリング文化が海外に追いついて来た事の証明になるのではないかと思います。
この本が御岳という岩場のクライミング文化の継承と、ここを訪れる多くのクライマー良きパートナーとなることを願います。
]]>
もしかしたらとスタートからやってみるが、核心に入る手前のムーブが上手く繋がってこない。
ワンムーブではなくその半分、半ムーブがやっかいな感じ。
結局この日も下からは繋がらず。
ムーブを練習して終了した。
でも、後半の核心を含むムーブは全て繋がったし、感じは悪くなかった。
体調を整えてまた来たい。
そういえば先日ワールドロックで初登した「アスタロト」だが、もう一回やってみたところ、良い左足を発見。
これだと易しくなる感じ。
他の2段、アンセム、あうん、に比べて少し難しいくらいなので、2/3段が妥当と思う。
片手間で雑な探りだったなと反省。
でも良い課題である事は確かなので是非トライしてください。
あとは指の太い自分にとって最大の核心、スロットエッジの保持のみ。
ここはやはり自分にはネックとなり何回か落ちたが、何回目かのトライだったか、このスロットが上手く持て、登る事が出来た。
このプロジェクトは内容は良いのだが見た目がいかんせんショボい。
いや、ルーフ自体はかっこいいんだが、とにかく低い。
指も痛くなるし、なんとなくトライするのが辛かった。
でもまあ完成すると良い課題のような気もする。
ムーブは面白いし。
課題名は「リンボ」グレードは指の太さによってかなり体感が変わりそうなのでV13〜14 四段+〜5段−と、幅を持たせたい。
スタートは「那由多」と同じで逆方向に抜けます。
とにかく終わって良かった。
これでワールドロックの主だったプロジェクトは全て終了した。
]]>
この日は日中暑かったので夕方まではのんびりと過ごし、涼しくなってから本格的に活動を開始。
最初にワールドロックのトンネルプロジェクトから。
何回目かのトライであと1手まで迫るも前回と同じく指を壊しそうになり断念。
また同じように敗退してしまった。
このプロジェクトは自分のムーブだと指に過負荷がかかってしまい、何回もトライ出来ない。
またレスト明けに攻める事にし、移動。
メインのプロジェクトへ。
このプロジェクトはやっぱりかっこ良くてモチベーションが上がる。
核心の2手を繋げるのを目標に 頑張るも結局繋がらず。。
岩場を上がったのは11時を過ぎていた。
この日はほんとにいいとこがなかった。
ちょっと落ち込んだが、疲れが溜まっているのかもしれない。
レスト明けに期待。
一番左端にある初段と「ヒップアタック」の間にあり、1番被った部分を真っ直ぐに登る見映えのするライン。
一見するとブランクに見えたのだが、よく見ると細かい縦カチとアンダーが絶妙な位置にある。アンダーから飛んでリップにとどけば出来そうだと見当をつけてトライ開始。
数回のトライの後に完成した。
このラインは本当に良かった。
ラインもムーブも素晴らしい。
岩を良く観察する事の大切さを改めて思い知らされた。
課題名は「アスタロト」V11 三段+かな。
動画をインスタに上げときます。
この後は移動して最後のメインプロジェクトへ。
疲れていたがなんとか核心のムーブは復習出来た。
まだ時間はかかりそうだが、頑張りたい。
気温も湿度も低く、完全にシーズンに入った。
最初に「那由多」スタートから反対方向へ抜けているトンネルプロジェクトをトライ。
夏に少しだけトライしたのだが全く出来なかった。
今回はコンディションも良くムーブは意外にもすぐにバレ、あわよくば狙えるかなと思ったのだが核心の2本指スロットで指を酷く剥いてしまい断念。
テーピングも試したが滑ってダメ。
指が治るまで持ち越しになってしまった。
その後はみわちゃんの観戦。
途中暇をもて余し、この岩の一番左端にある初段スタートからトラバースして「あうん」にリンクするラインを初登した。
V11 三段+かな。
課題名は「あはい」
みわちゃんは目標の初段3本のムーブをバラして終了。
帰る頃には日付が変わっていた。
後半に続く。
]]>
完全にオフシーズンな為、最近はジムでしかまともに登ってません。
そして体重計に乗ったらシーズン中よりもだいぶ体重が増えてました。
どうりで動きが悪いわけだ。
夏場の代謝の悪さに加えて食べる量を増やしたからか。
というわけで、脂肪をつけて自重トレーニングを敢行中です。
動きは悪いわ指にはくるわで辛いですが悪い事だけではなく、回復が早い、関節を傷めにくいなどの利点もあるようです。
加重トレで体の一部に重りをつけるよりも登ってる最中のバランス感も良いだろうし。
まあこの後の減量が大変ですが。
きたるシーズンに向け、もう暫く続けてみようかと考えています。
非常にコンパクトながら傾斜が多彩で動きのある課題を作る事ができました。
このジムのコンセプトは「クライミングを始める最初の一歩になって欲しい」だそうです。
その為、料金設定は非常にリーズナブルになっています。
下呂のボルダーの象徴的な存在であるワールドロックまで車で約20分、その他のエリアも10分
以内と立地条件も最高です。
興味のある方は是非登りに行ってみて下さい。
]]>
カラーズさんには今回初めてお招き頂いたのですが、綺麗な店内にシンプルでボリュームのある壁、そしてなんと言っても冷房の効きの良さには驚きました。
外は猛暑の中、ジム内では快適に過ごす事ができました。
今回道場とデモで設定した課題は全てマップとテープで残してあります。
近くにお住いの方は是非登りに行ってみてください。
参加されたみなさん、スタッフの方々お疲れさまでした。
]]>
適当に「50本くらいです」と答えた。
今まであまり登った本数は興味がなかったのだが、50本以下だとまずいなと思い、少し真面目に調べてみた。
結果、5段以上は70本あった。
意外に沢山登っていて驚いた。
ただ、古い記録など網羅しきれてない部分もあるから、もっとあるのかも…
こりゃ100本目指すしかないな。
以下にリストです。
初登時からグレードが変わっている課題多数です。
今後も変動する可能性はあります。
【2016-現在】
課題名(JP) | Grade | Grade (JP) | Location | Date | FA/他 |
那由他 | V16 | 6段− | 下呂 | 2017/4/5 | |
六道 | V15 | 5段+ | 遠山川 | 2016/3/25 | |
神奈備 | V14/15 | 5段 | 比叡山 | 2017/2/6 | |
明鏡止水 | V14/15 | 5段 | 遠山川 | 2016/3/18 | 再登 |
ディストレス | V14 | 5段− | 土呂久 | 2017/5/14 | |
波の綾 | V14 | 5段− | 屋久島 | 2017/4/25 | |
パラダイム | V14 | 5段− | 下呂 | 2017/3/25 | |
断捨離 | V14 | 5段− | 豊田 | 2017/3/15 | |
コヴナント | V14 | 5段− | 行縢 | 2017/1/11 | |
プレセム | V14 | 5段− | 下呂 | 2016/6/11 | |
ネハンナ | V14 | 5段− | 下呂 | 2016/6/4 | |
イゾラド | V14 | 5段− | 土呂久 | 2016/4/22 | |
へリックス | V14 | 5段− | 遠山川 | 2016/3/17 | 再登 |
入滅 | V14 | 5段− | 笠置山 | 2016/3/1 |
【全リスト】
課題名(JP) | Grade | Grade (JP) | Location |
那由他 | V16 | 6段− | 下呂 |
Story of two world, low start | V15〜 | 5段+〜 | Cresciano |
エピタフ | V15 | 5段+ | 鳳来 |
The Wheel of Life | V15 | 5段+ | Grampians |
白道 | V15 | 5段+ | 鳳来 |
六道 | V15 | 5段+ | 遠山川 |
ホライゾン | V15 | 5段+ | 比叡山 |
ヴァニタス | V15 | 5段+ | 鳳来 |
エターナル | V15 | 5段+ | 日之影 |
Der mit dem fels Tanzt | V15 | 5段+ | Chironico |
in search of time lost | V15 | 5段+ | Magic Wood |
ボンゴ | V15 | 5段+ | Frankenjura |
アンガマ | V15 | 5段+ | Fontainebleau |
メトセラゼーション | V15 | 5段+ | 金峰山 |
ハルシネーション | V15 | 5段+ | 鳳来 |
Story of two world | V15 | 5段+ | Cresciano |
神奈備 | V14/15 | 5段 | 比叡山 |
明鏡止水 | V14/15 | 5段 | 遠山川 |
乾きの海 | V14/15 | 5段 | 水俣 |
浮世 | V14/15 | 5段 | 笠置山 |
deadalus direct | V14/15 | 5段 | Sustenpass |
ユーフォリア | V14/15 | 5段 | 金峰山 |
バベル | V14/15 | 5段 | 塩原 |
オロチ | V14/15 | 5段 | 神戸 |
ディストレス | V14 | 5段− | 土呂久 |
波の綾 | V14 | 5段− | 屋久島 |
パラダイム | V14 | 5段− | 下呂 |
断捨離 | V14 | 5段− | 豊田 |
コヴナント | V14 | 5段− | 行縢 |
プレセム | V14 | 5段− | 下呂 |
ネハンナ | V14 | 5段− | 下呂 |
イゾラド | V14 | 5段− | 土呂久 |
へリックス | V14 | 5段− | 遠山川 |
入滅 | V14 | 5段− | 笠置山 |
夜叉 | V14 | 5段− | 瑞牆 |
ミネルヴァ | V14 | 5段− | 瑞牆 |
モナリザ | V14 | 5段− | 鳳来 |
アラハバキ | V14 | 5段− | 奥岳 |
天照 | V14 | 5段− | 比叡山 |
フェノメナ | V14 | 5段− | 日之影 |
Insanity of Grandeur | V14 | 5段− | Chironico |
From dirt grows flower left | V14 | 5段− | Chironico |
現世(うつしよ) | V14 | 5段− | 笠置山 |
シャンバラ | V14 | 5段− | 豊田 |
常世 | V14 | 5段− | 笠置山 |
Phase 2 | V14 | 5段− | Sustenpass |
Dark matter | V14 | 5段− | magic wood |
キバランカ | V14 | 5段− | 笠置山 |
big paw | V14 | 5段− | Cresciano |
from shallow water to river bed | V14 | 5段− | Magic Wood |
New Base Line | V14 | 5段− | Magic Wood |
エモーション | V14 | 5段− | 笠置山 |
シールド | V14 | 5段− | 笠置山 |
イデア | V14 | 5段− | 鳳来 |
イニュエンドー | V14 | 5段− | 鳳来 |
マテチャ | V14 | 5段− | 東の河原 |
クレイジークレイドル | V14 | 5段− | 東の河原 |
カルム | V14 | 5段− | 笠置山 |
ハイパーバラッド | V14 | 5段− | 塩原 |
ハイドランジア | V14 | 5段− | 塩原 |
ヒドラ | V14 | 5段− | 塩原 |
オーグル | V14 | 5段− | 笠置山 |
The dagger | V14 | 5段− | Cresciano |
Taklamakan+ | V14 | 5段− | Varazze |
Riot Act | V14 | 5段− | Frankenjura |
Remembrance of things past | V14 | 5段− | Magic Wood |
Monte Core | V14 | 5段− | Frankenjura |
Long Bow | V14 | 5段− | Frankenjura |
Dream Time | V14 | 5段− | Cresciano |
Coxadistorta | V14 | 5段− | Frankenjura |
夕方からは登り。
ワールドロックで軽くアップした後、スチルパーマのエリアへ。
前回気になった「パーマネントグリーン」から派生して正面を直上するラインをトライしてみた。
ムーブをバラしたのち二回目で完登。
これも良いラインだった。
スタートはパーグリと同じで途中から右のカンテに出ず正面のフェースを登ります。
グレードはV11 3段+くらいかな。
課題名は「パーマネント・ブルー」
暗くなってからはルーフプロジェクトへ。
この日、前回出来なかった核心の2手が繋がった。
試しにスタートからやってみたが全然ダメだった。
このプロジェクトはもっと時間がかかりそうだ。
でもほんとにいいプロジェクトなので楽しみにとっときたい気もする。
結果的にそうなっちゃったけど。。。
]]>
次に右のカンテ。
これは1級くらいかな。
暗くなってからメインのルーフプロジェクトへ。
前回出来なかった中継取りの解決を目標にトライ開始。
意外な事にすぐに解決。
足を下げたのが良かったみたいだ。
もしかしたら核心の2手が繋がるかもとトライを続けるが、繋がらず。
うーん。難しい。
ごまかしの効かない真向勝負系でやっていてホントに楽しい。
素晴らしいプロジェクトだ。
この日は結局、遅くまで全開で登って終了。
昨日は再び下呂へ。
三日目で体はバキバキ。
まずは新しい岩場の偵察へ。
地元の方から岩のある山を見つけたので一度見て貰えないか?と、依頼があった。
下呂の中心部から30分程で到着。
わくわくしながら山に入る。
そしたら、あるわあるわ、ゴロゴロと良さげな岩が転がっている。
興奮しながら山の中を2時間程歩き回った。
昨日ざっと見ただけでも良いのがいくつもあったが、その中でも下の写真の岩は圧巻だった。
またまた凄いのを見つけてしまった。
標高の高い場所なのでもしかしたら整備だけなら真夏でも可能かもしれない。
夕方からは登り。
三日目だし今日はダメだろうとアップから。
するとなんだが体が動く感じがした。
これはと移動し、前から気になっていたスチルパーマの岩へ。
既存課題である「スチルパーマ」2〜3段のスタートの下には顕著なガバの水平クラックがあり、完全版であるロースタートの可能性が以前から指摘されていた。
まずはプロジェクトの後半にあたる「スチルパーマ」から登る事にした。
とりあえず登って、オリジナルの下部のトライを開始。
が、難しい、色々と試しているとスギさんハタノさんが到着、その後イマイさんも来て一気に賑やかになった。
問題の下部はあれやこれや試している内になんだか解決。
下から繫げてスチルのスタートまでは繋がったので、ダメ元で下から繫げを開始。
すると数回のトライののち、下から繋がってしまい、完登する事が出来た。
クライミング三日目で体は疲れているはずなのに、なんだか解らないが良く体が動いた。
未だに体の調子のリズムやサイクルには謎が多い。
何はともあれ、この完全版はほんとに素晴らしい課題だ。
絶妙なホールドの配置感とムーブで、下呂を代表する課題の1本ではなかろうか。
課題名は「パーマネント・グリーン」グレードはV13 4段+かな。
ここを最初に見つけ、開拓した方々に感謝したい。
この後はみんなで周辺の岩を登り、下呂最小の1級を作ったりと盛り上がり、気が付いたら12時を回っていた。
みんな元気だなあ。
]]>
道場で設定した課題以外にも沢山の課題を設定してきました。
近くにお住まいの方は是非登りに行ってみてください。
参加して頂いたみなさん、スタッフの方々お疲れさまでした。
ところでトークショーでは恒例のQAコーナーがあったのだが、面白い質問が一つあった。
それは「恵那には小山田ハンマーというものがあるらしいんだが本当か?」というものだった。
小山田ハンマー??なんだそれ?と思い逆に質問すると、「恵那の岩を開拓する時にガバは全部ハンマーで壊して難しい課題を生産している、という噂がある」というものだった。
正直そんな話は聞いた事がなかったし、もちろんそんな事はしていないので、笑いながら「それはないですよ」と回答した。
おそらく開拓時の整備の話から尾ひれはひれが付き、妙な噂が生まれ広まったのではないか?という推測もとりあえず話しておいた。
すると質問者は「そうかー都市伝説だったのか」と妙に納得していた。
僕もついに自分に関する都市伝説が生まれるまでになったか、、、。
オカルトネタが好きな僕としては今後「小山田は腕が伸びるらしいぞ」とか「あぐらかいて飛べるらしい」とかいろいろと出てくると楽しいなと思った。
ちなみに本気出せば5mは腕が伸びます。
嘘かも。
]]>
今朝はあの嵐が嘘のように晴れ渡り、空気も冷たく乾燥していた。
下呂へ。
目的の岩に着くとロープを出し、ぶら下がって掃除から。
1時間ほどで苔落としを終え、ようやく登れる状態になった。
最初に簡単な課題を3本設定した後、左面の右上していくトラバースラインをトライしてみる事にした。
これが思っていたよりハードで、ムーブはすぐにバレるも繋げると後半の核心部がなかなか繋がらない。
明るい内に登りたかったが暗くなり、ライトをつけて最初のトライでなんとか登れた。
ルートを攻めるような感覚に切り替えた事が良かったようだ。
ムーブが複雑で面白かった。
課題名は「アプニア」グレードはV12 4段―
この後、メインのプロジェクトである正面のルーフをトライしてみた。
すっきりとした壁面に必要最低限のホールドがリップまで奇跡的に繋がっている。
とんでもなく素晴らしいラインだ。
今日は核心と思われる2ムーブの内ワンムーブのみ解決した。
このプロジェクトは時間がかかりそうだ。
新しい目標に心躍る。
]]>
昨日は久々に下呂へ。
以前発見したルーフの整備作業をした。
作業レベル4段くらいだったか、、、ほんとにしんどかった。
でもいい課題ができそうだ。
夕方から夜にかけては登り。
ちょうど一年前にトライして、どうしても一手出来ずに敗退していたプロジェクトへ。
出来なかった一手は意外にもすぐに解決した。
その後、気温が下がってコンデションが良くなってきた頃、数回のトライの後に完登出来た。
実質僅か3手の課題だが内容の濃い素晴らしい課題だった。
課題名は「幻妖」V12 4段―
作業から夜にかけての登りで体はグダグダに。
良い一日だった。
]]>
今回は僕もセッターとして、いろんな課題を設定しました。
6月18日までの期間限定です!ぜひ登りに来てくださいねー
]]>
「Re.birth」によるオリジナルサウンドも合わせてお楽しみください!
My new shortmovie is out now! It's about 'Goetia' V13 in Gero, made FA in April this year.
Hope you'll enjoy this shortmovie as well as cool sound by Re.birth!
dai koyamada's short movie "Goetia" V13 from project_daihold on Vimeo.
]]>もう三日間登り続けている。
最初に以前から可能性を感じていた1本松岩右側のハイボールライン。
ロープを張って掃除したのち完登。
これは凄く良いラインだった。
課題名は「梅雨前」初段
また一つ比叡を代表する課題が出来た。
次に同じ岩の「彼岸」初〜2段のシットスタート。
最初の数手が悪かった。
「彼岸sd」V11 3段+
スタートは「雪椿」と同じです。
暗くなってからは先日掃除と周辺整備をしたエリアへ。
ここでは、岩が折り重なって絶妙なランディングとラインを提供している課題を初登した。
最後に思い切り飛ばないといけないのだが落ち方のコントロールが難しく、楽しめた。
これも素晴らしい課題だった。
課題名は「穴」V10 3段ー
ヤケダケ、良いエリアだなあ。
]]>昨日は日之影のニューエリア周辺を偵察後、土呂久へ。
日之影ニューエリアは今後の展開次第だが大きな可能性を感じる。
とにかくロケーションが良い場所で、軽トラで林道を走るのが楽しかった。
土呂久には夜登る事を前提に夕方到着。
下界は30℃あったが標高の高いこのエリアは肌寒く感じる程だった。
軽くアップした後、ルーフのプロジェクトへ。
ムーブの復習後トライ開始。
が、なんだか体が動かない。
無理やり動かしていればその内動くようになるだろうとトライを続けた。
そして暗くなり、気温はさらに下がってコンデションは上がってきた。
しかしそれに反して体の調子は上がらない。
それでも何度か惜しいトライは繰り返し、そして何回目だったか突然取れなかった左手のガスピンチが取れて
その後は気力で登り切った。
久々に振り絞ったクライミングだった。
課題名は「ディストレス」グレードはV14 5段ーくらいか?
これでこのルーフはおしまい。
まだまだここにはいくらでもプロジェクトはある。
次に行こう。
帰り道、車の温度計を見たら12℃だった。
もしかしたらここは夏も登れるのかもしれない。
]]>
登り三日目で体はグダグダな感じだったが、モチベーションだけは高かった。
明るい間にプロジェクトのムーブの復習や簡単な課題を初登。
暗くなって気温が下がってからプロジェクトのトライ開始。
体調的に長期戦には持ち込めなさそうだったので最初のトライに集中した。
これがうまくいって一回目で登る事が出来た。
この課題も凄く良かった。
これだけのスケールをもったルーフの課題はなかなか無いだろう。
課題名は「エウイン」V12〜13 4段かな。
最後に左端のプロジェクトをトライ。
これはこのルーフにある他の課題に比べると段違いに難しい。
いくつかムーブが出来なかったが、可能性は感じる。
レスト明けに期待したい。
]]>
このところ悪天候が続いていたので尚更気持ちよく感じた。
午前中はヤケダケエリアへ。
HBKのメンバーと少し登った。
駐車場はいっぱいで岩場は大賑わいだった。
標高が他のエリアに比べると高いせいか日蔭は涼しく快適だった。
午後からは移動して土呂久の開拓エリアへ。
ここで登るのはちょうど1年ぶりだ。
1000メートルを超える標高のせいか日蔭はじっとしていると寒いくらいだった。
数年前に発見してまだ手を付けていなかった大ルーフへ。
掃除を手際よくすまし、一番顕著な中央のラインから。
ムーブをバラした後完登。
「余韻」V10〜11
見た目もムーブも素晴らしい課題だった。
この後は右のラインを掃除してトライを開始。
夕方から夜にかけて登った。
このラインはムーブを作った後、数回のトライで完登。
前半にある細かいカチからアンダー気味の縦を取るムーブが悪かった。
この課題も素晴らしかった。
課題名は「エウレカ」V12~13 4段くらいかな。
(FBに動画がアップされています)
最後にリンクラインをトライして終了。
綺麗な月夜の中、最高のコンデションと素晴らしいプロジェクトと共に過ごせた良い時間だった。
]]>当日は思ってもみなかった天候の急変により、運営側は朝からバタバタと大混乱。
若干フライング気味だったイベント中止のお知らせは、岩場偵察直後に取り消され、なんとか開催へ。
それでもなんと180名の参加者がありました。
今にも雨が降りだしそうな中での開催でしたが、結局3時間ほど経った後、雨が降りだし終了となってしまいました。
天気相手に仕方がないとはいえ、せっかく集まって頂いた参加者の方々には申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
しかし、参加した方々の「楽しかった」「素晴らしいエリアですね」の声を頂き多少なりとも救われた思いです。
ヤケダケの本当の良さを体験してもらえず少し残念でしたが、昨日をもって完全公開です。
天気の良い日にまた訪れてみてください、素晴らしい課題が待っています。
参加して頂いた方々、スタッフのみなさんお疲れさまでした。
「集合写真」
「1本松岩より」
「大人気だった広場の岩」
「雨宿り」
「帰り道」
]]>
いくつか課題も設定し、残してきました。
屋久島を訪れた際には是非訪れてみてください。
最終日は前日の大雨の影響が心配だったのですが、岩場は意外に乾いていて快適に登る事が出来ました。
いくつかの岩を整備し、2段くらいまで3本初登。
3本とも素晴らしい課題でした。
今回は10日間の滞在だったのですが、正直短すぎた。
素晴らしいロケーションと質の高い岩場で、まだまだここで登っていたいという感じでした。
名残惜しく島を後にしましたが「波の綾」を筆頭に素晴らしい課題を多く初登する事が出来、良いツアーになったと思います。
そして12月2日には縄文杉発見50周年記念イベントの一環として「屋久島ボルダリングフェス」の開催が予定されています!
今回僕も数本初登させて頂いた山エリアの公開も兼ねてのイベントです。
僕もイベントの前後に屋久島入りし、開拓とプロジェクトのトライを考えています。
今から楽しみです。
最後に、今回のツアーにおいて屋久島フリークライミング協会の方々、そして笠井氏には多大なる協力を頂きました。
また来ます。
ありがとうございました。
]]>
移動して海エリアへ。
ダメ元でプロジェクトを覗いてみると思いのほか状態は良さそうだった。
いつもとは違う方角から吹く風がルーフの中を乾かしているようだった。
嬉々として取り付く。
とりあえず全ムーブをおさらいした後、1回目。
核心の振られで失敗。
続く2回目3回目も同じムーブで落ちた。
短いレスト後、4回目。
核心の振られが止まり、前回落ちたムーブへ。ここは足の向きに小さいが重要なコツがあった。
それを慎重にこなし、次のムーブもミスなく動けた。
そして高い位置でマントルを返し、岩の上に立てた。
眼前に広がる海がいつも見ているよりも広く、遠くまで見えた。
間違いなく生涯最高の1本だと思う。
求めていれば最高のラインに出会う事ができるのだという曖昧なビジョンが、この岩との出会いで確実なものになったような気がする。
いや、先の事は解らないが、これからも求め、探していきたいと思う。
課題名は「波の綾」 V14
]]>今回の作品は、ハードな課題はどういった過程を経て生み出されるのか?
そういう視点で観て頂けると嬉しいです。
dai koyamada's short movie "ISOLADO" V14 from project_daihold on Vimeo.
]]>プロジェクトのあるルーフは全面結露でトライ出来ず。
乾いていた岩を選んで2〜3段くらいまでの易しめの課題をいくつか初登した。
1日レストを挟んで4日目。
朝から晴天、空気も乾燥して最高のコンデションだった。
この日は山側のエリアへ。
実は山のエリアの方が岩の数も多く、開拓も進んでいて既に沢山の課題がある。
ボルダーの上からの展望も最高。
屋久島フリークライミング協会の方々も岩場に入り、とても賑やかでした。
僕は2〜3段くらいまで6本初登。
どの課題もとても良かった。
初〜2段くらいのフェース。
ギャラリー
夕方から夜にかけては海に降りてメインのプロジェクトをトライ。
あと1手のとこまで迫るも登れず。
気が付けば11時を過ぎていた。
本当に充実した一日だった。
]]>朝から晴天、綺麗な景色を堪能しつつ小一時間で岩場へ到着。
海エリアへ。
青い空に青い海、白く輝くボルダー群、、、
ああ、なんていいところなんだろう。
簡単な課題でアップした後、気になっていた白く光るフェースのプロジェクト。
素晴らしい課題でした。
1級くらいかな。
その後は涼しくなるのを待ってメインのプロジェクトへ。
目標は全ムーブの解決。
まず前回出来たムーブの後から。
想像していたムーブを試すが全く出来ず、少し焦ったが落ち着いて色々と探る。
様々なムーブを試し、なんとか解決。
残りのムーブはすぐに出来て全ムーブが解決した。
このとんでもないラインが可能になったのだと興奮した。
この後、数回下からの繋げを試みるも繋がらず。
引き続きプロジェクトとなった。
この素晴らしすぎるラインをまだトライ出来るのだと思うと嬉しい。
明日はレスト。
]]>
屋久島のローカルの方々やチームイボルブの面々も一緒でとても賑やか。
最初にアップで左のエリアから。
言うまでもなくロケーションは最高!!
気持ちよく数本の易しい課題を登った。
移動してメインのエリアへ。
この頃には雲も切れ、青空が見え始めた。
ここの看板課題のあるルーフでプロジェクトをトライ。
ムーブはすぐにバレて繫げに入るも日差しが強すぎて登れず、日陰に避難。
日蔭は涼しく快適に登れた。
ここでは3段くらいのを一本初登した。
ちょっとせまっこいがムーブは面白くて楽しめた。
この後は今回一番モチベーションを掻き立てられるルーフへ。
これを見た時は、またこんなに凄いラインに出会えた、と感動した。
奇跡的にホールドが繋がる、とにかく凄いラインだ。
ムーブが出来ますようにと、祈るような気持ちでトライ開始。
とりあえず出来るかどうか一番怪しそうなムーブから。
思った通りなかなか解決しなかったが、しつこくやっている内に一回だけ出来た。
他にも怪しそうな所はあるが、中途半端にやるのはもったいない感じがして、この日は止めておいた。
移動して日中暑くて出来なかったルーフへ。
夕方になると格段に涼しくなって、ちょっとはまりかけたが登れた。
これも本当に素晴らしい課題だった。
3段くらいかな。
くたくたになったが、充実した初日だった。
]]>
屋久島は10年以上前に少しだけ開拓し、岩自体は無尽蔵にあるものの、
ホールドが無い岩が多いという印象だったのですが、その印象は今日完全に覆されました。
素晴らしい未登のラインや岩々に興奮しっぱなしの一日でした。
昨日から続いている悪天候も明日には回復しそうです。
楽しみ!
]]>
比叡山の新しいエリア「ヤケダケエリア」のトポがついに完成しました!!
このエリアは4年ほど前に偶然発見し、2年前から集中的に開拓を開始。
比叡ボルダリング組合の協力もあり開拓は順調に進み、課題数は200本を超え、比叡山で最も充実したエリアとなりました。
また、去年の暮れより大規模な伐採が入った事で岩場周辺が明るくなり、非常に開放感のあるエリアとなりました。
開放的な空間に転がる巨大なボルダー群は日本離れした光景です。
今回のトポもかなり気合の入った作りになっています。
全ページオールカラー、もちろん課題のある全ての岩の写真とラインマーク付きで非常に見やすいです。
素晴らしいエリア、素晴らしいトポが出来ました。
また、5月3日にはヤケダケエリア公開イベントを開催します。
イベント参加者はもれなくヤケダケエリアトポを手にする事ができます。
イベント概要および申込方法は下記をご覧ください。
◆「ヤケダケボルダーエリア公開イベント」概要◆
(Facebook「比叡Granite Session 2017 ヤケダケエリア」転載)
【主催】 比叡ボルダリング組合
【日時】 5月3日 受付 約9:30〜予定
【参加費】3,500円ぽっきり
【参加賞】本格的な写真付きトポ
【打込時間】 約11:00〜はてる迄
【エリア場所】宮崎県延岡市北方町菅原
【受付及び駐車場場所】ヤケダケボルダリングエリアの駐
タブノキエリア方面へ。詳細は、別途このFBで告知しま
【参加申込】
下記アドレスに、氏名、性別、年齢、住所、連絡先を記載
hiei2017@yahoo.co.jp
また公開イベント以降は、クライミングジムプロジェクト又はクライミングジムインテンスにて販売予定です。
・クライミングジム プロジェクト(神奈川県横浜市)
・クライミングジム インテンス(宮崎県延岡市)
]]>
鎖から解かれた犬よろしく、スープロ完成までは我慢していたプロジェクトへ駆け込んだ。
このプロジェクトも本当に良かった。
スープロから解放された気分も相まって、気持ちよくトライ出来た。
ムーブを解決後、暗くなってから完成させた。
また素晴らしい課題が出来た。
課題名は「刹那」V12 4段―かな。
この隣にも、さらにハードそうでもっとかっこいいプロジェクトがある。
これは次回かな。九州から帰ってきてからのお楽しみだ。
さて「那由他」に関してだが、今まで登ってきたどの課題よりもハードに感じたので6段というグレードを提唱してみた。
まあ、本当に6段あるかないかは今後再登した人間と議論することで立証されるだろう。
スープロをトライしている間、色々な事を考えた。
トライする事で完成に近づきはすれど、想像しているよりもゴールは遠いのではないか?
とか、今回完成しなかった場合、年齢的にもう間に合わないのではないか?
とか、こんなに金と時間をかけて登れなかったらなんて徒労なんだろうか。
とか、色々沢山考えた。
結果、登れたわけだが、大きなプロジェクトをトライしている時はいつも同じような事を考え苦しむ。
今回のプロジェクトをトライしている間、もう年齢的に残された時間は短く、これ以上のラインは自分が前線でいられる間はもう現れる事はないだろうとの思いで岩場に通っていた。
グレード的にもこれが恐らく自分にはもう限界だろうと思う。
しかし見渡し、探し求めれば自分の概念などおかまいなしに岩は転がり未知のラインは存在する。
その存在が魅力的に見える間は、生きている限り体が動く限り、それと対峙したいと思う。
この後、屋久島に行く。
数年前に捜索し、ボルダーの可能性を感じていた場所だ。
現在、地元のクライマーによって開拓が進められいくつかのエリアもあり、未開拓の岩の情報も寄せられている。
どんな岩が待っているか、楽しみだ。
]]>
とどまり過ぎても良くないのは解っていたが1回目は焦り過ぎた。
疲れないように回復させ、最後の核心である1手に備えなければいけない。
レストしながら狙いを定めるがが、次のホールドはあまりに遠く見える。
弱気になりそうな気持ちを奮いたたせ、飛び出した。
かろうじて右手がフラットな縦ホールドを捉え、すかさず左足をヒール。
ムーブだけをやればなんてことのない残り3手がこの時はやたらにきつく感じた。
そして叫びながら右手はしっかりと最後の大きなホールドを掴んだ。
岩の上に立ち上がり、座り込んで空を見上げるときれいな月が見えた。
ついにその時が来たのだ。
下呂市の中山七里にあるこの岩との最初の出会いは今から約2年前。
まだ日本にもこんなに凄い岩があったのかと感動したのを覚えている。
この時、後の「涅槃那」成るラインは見え、ホールドを触った。
岩の節理の流れを読むと、右奥のルーフ最深部から左端の一番高いところに左上していくラインも見えたのだが、あまりにもホールドが悪く、かつ長く、この時は全く現実味がなかった。
その後、右最深部より中間部を直上してトップアウトする「涅槃那」を完成させ5段とした。
続いて中間部からスタートして左にトラバース後、直上する「プレセム」5段ーも完成、フルラインに向けてのスタート位置には立てた。
しかしどちらのパートもかなりハードで、ましてやこれを二本リンクさせるなど想像もつかなかった。
結局この時のツアーでは中間部からシットするバージョンさえ繋がらず、ブログの最後は涅槃那からのフルラインはスーパープロジェクトとし、V16はあるだろうと締めくくっている。
この時の感じとしては持久力の不足と、もっと時間をかけてやりこんで全体を良く理解しなければいけない様に思えた。
その後はジムでのトレーニングとドイツでのルートの登りこみ、九州でのハードな課題のトライと登り続け、今年の3月より再び下呂通いがスタートした。
ジムではここに来る前、2年間に渡ってトライをしていたプロジェクトが登れた。豊田では長らくプロジェクトとなっていたラインを完成させ「断捨離」5段ーとし、同じ下呂エリアのプロジェクトも登れ「パラダイム」5段ーとするなど、体はかなり仕上がっている様に感じていた。
そして今月20日からスープロのトライを開始した。
この2年間どこにいてもこのプロジェクトは目標の中心に位置していた。
期待と不安が入り混じった初日だったが、結果は懸念していた後半は上手くいき、楽観していた前半に打ちのめされるというものだっった。
前半部は前回の記憶と今回ムーブを実際に起こした感覚の落差が大きく、少なからず動揺した。
続く2日間はとにかくムーブをやりこんで体に覚え込ます事に集中して取り組んだ。
しかしやはり前半の核心である、右手の悪いピンチからアンダーを取るムーブにはなかなか順応せず、感覚は悪いまま。
4日目以降はスタートから繋げる事を意識してトライを重ねた。
その間も前半の確率は悪く、そこが出来ても後半の核心手前で力尽きるという感じだった。
とにかく気温が低すぎるのにも悩まされた、ソールも指も弾き、指の感覚の消失と共に如何ともし難かった。
この頃からツアーも残り僅かとなり、ストレスを感じ始めた。
5日目はリンク部分のレストポイントに幾つかヒントを発見。
レストし、体調を整えて臨んだ6日目は途中雨に降られ、トライを断念せざるをえなかった。
この頃はもうトライをするのに体も心も拒否するようになっていた。
義務的にトライを重ねても無駄な事は解っていたので、少し距離を置く事にした。
ツアーの日程も少しだけだが伸ばす事が出来、精神的な余裕も持てた。
そして3日後の4月4日、この日は朝から晴天で暖かく、登るには最高のコンディションだった。
いつもの課題でアップを済ませ、プロジェクトの全ムーブを復習し、レスト。
この時、いつもより調子が良い事を感じていた。
そして1回目、前半をかなり良い感じにこなし、レストポイントへ。
上手く休めていつも落ちている左手のカチ取りへ、あっけなく止まり、最後のレストポイントへ。
ここに来たらもう落ちないつもりだった。
が、緊張からかなんなのか、回復が不十分なままランジに入ってしまった。
腰が引けてしまい、ホールドを触るも捉えきれず、落ちてしまった。
これは本当にショックだった。
しばらく立ちなおれず、普段より多くレストして臨んだ2回目は後半の核心で失敗。
しかしこのトライで気持ち的には吹っ切れた。
そうなるとなんとなく楽になった。
体もふっと軽くなり、パンプした腕も回復したようだった。
そしてこの日、3回目のトライでこのプロジェクトを足元にする事が出来た。
未だに登れたのがなんだか信じられない感じだ。
「ここからスタートしてあそこまで行けたら凄いね」「まあ、夢のラインか」話したのが懐かしい。
夢見て切望して実現した。
課題名は「那由多」グレードはV16 6段ー
]]>
結果、3回核心に達するも登れず、最後はリップから垂れてきて流石に不可能な状況になり、強制終了。
マットはびしょびしょになるわ荷物を水溜まりに落とすわ、登れないわで散々だった。
厳しいなあ…
とりあえず、天気予報はハズレた。
ムカつく。
]]>
今日は二日目のパンプ耐性を期待してトライするも、ボディ全体がよれている感じで昨日の地点まで達せず。
とにかく体全体に効いてくるこのプロジェクトは体がフレッシュな時が良いのかも。
ダメダメな1日かと思いきや最後にプレセムをやったら登れてしまった。
まあ、プレセムはプロジェクト後半部のみなので登れないとまずいのだか、疲れた体で出来るとは思っていなくて正直驚いた。
レストポイントでもっと上手く休めるようになれば繋がってくるかもしれない。
とにかく明日は休んで体の疲れを取りたい。
今日はとにかく疲れた。
「The Story of Two Worlds low start V16」 from project_daihold on Vimeo.
]]>